皆さんこんにちは、伊吹です。
今回は魚眼レンズでの写真撮影方法のポイントについて話したいと思います。
魚眼レンズを試しに買ってみたけど飽きて使ってなかったり、どれも同じような写真になったりして使っていない人が多いかもしれません。
ですが、魚眼レンズも癖を活かせば色々な写真を撮ることが出来るので、今回は作例を入れながら撮影方法のポイントについて説明していきます。
アングル(角度)を意識する
魚眼レンズを使う上で一番意識しておきたいのがカメラを水平アングルで撮るか、ハイアングルやローアングルで角度をつけるかがポイントになってきます。
アングルって何?って人は下の図のようにカメラを構えた際の角度の事です。
なぜ魚眼レンズで角度が重要かというと、魚眼レンズは歪みを補正していないレンズとなっているため、水平になっているかそうでないかによって歪みの出方が大きく変わるからです。
水平アングルで撮影した写真です。空と地面の境目をほぼ中央に持ってきました。そのため魚眼レンズ特有の歪みのある写真ではなく、比較的歪みの少ない超広角レンズでの写真のように見せることが出来ます。
ローアングル
上の2点の写真はハイアングル・ローアングルで撮影した写真です。両方の写真はいかにも魚眼らしい歪みのある写真となっています。
ハイアングルで撮影した写真については水平線が凹レンズ的な歪みが出ています。曇ってますが空が水平アングルの写真よりダイナミックな印象を受けると思います。
ローアングルにつてはハイアングルとは逆に凸レンズ的な歪みが出て、まるで地球が丸いみたいな写真になっています。
この3点の写真はカメラを構える高さ(アイレベル)を変えずに撮影しています。いかに魚眼レンズでの撮影際に角度が重要か分かってもらえたと思います。
ただ広い範囲が撮れただけの写真に気を付ける
魚眼レンズも超広角レンズです。この超広角域のレンズの特徴として広い範囲を写せるのですが、なにも考えずに撮るとただ広い範囲が写った散漫な写真になってしまいます。
こちらは魚眼レンズで撮った写真です。ただ広い範囲が写されていますが特段何がいいかと言わら困る写真です。
広角の30㎜で撮った写真です。必要な部分だけを切り取った写真で写真としてはこちらの方が受けがいいと思います。魚眼レンズを使うとただ広い範囲が写っているだけの写真撮ってしまうケースになりがちなので気をつけましょう。
画面いっぱいに被写体入れてみる
上で話したただ広い写真だけの写真を回避する方法として、画面いっぱいに被写体を入れてみることをお勧めします。
被写体に近づき画面いっぱいで写真を撮ることで魚眼独特の歪みが強調され、写真にダイナミックな雰囲気を出すことが出来ます。
上の花の写真はほぼ真上からピントのあうギリギリまで近寄っています。菜の花の写真は地面スレスレから花に近づいて写真を撮影しています。
レンズの歪みを利用する
魚眼レンズの特性上歪みを出せるレンズとなっています。ですのでその特性を徹底的に利用して歪みを活かした写真を撮ると面白いです。
これは、レンズの特性である歪みを活かした写真です。本来は直線である地平線や水平線、道、木などをあえて歪めています。歪みを活かすには最初に説明したアングルや被写体を写真のどこに持ってくるかによって写真が大きく変わってきます。是非真ん中に持ってきたり、端に持ってきたりして試してみてください。
まとめ
魚眼レンズで撮影する際の写真のポイントについて説明してきました。魚眼レンズは他のレンズよりも被写体への距離、角度、写真の中での配置によって写りが大きく変わってくるレンズです。
いつも被写体を真ん中にいれていた人はこれまでと違うアングルや配置によって撮影してみると今までと違った魚眼レンズでの撮影が出来ると思います。
では、また。