※当サイトはPR/アフィリエイト広告を掲載しています

旅かめら

カメラの基本 センサーサイズ編 ~カメラの設定を真似る前に知って欲しい~


皆さんこんにちは、伊吹です。
今回はカメラ雑誌やネットの解説記事を真似て写真を真似ようとしている人にセンサーサイズによる設定の違いについて知って欲しいと思いまとめました。
なぜ事前にセンサーサイズを知っておく必要があるかというと、同じ20㎜といってもセンサーサイズがフルサイズのカメラの20㎜とマイクロフォーサーズの20mmでは画角が全く違うからです。
同様にF値を真似ても被写界深度(ボケの量)が全く違い真似た写真を撮ったつもりでも全くの別物になってしまうからです。

センサーサイズの種類


上の図の通り1眼カメラのセンサーサイズは主に3種類あります。(さらに大きい中判もありますが)
よくカメラ雑誌やネットの記事に書かれている35㎜換算はフルサイズの焦点距離のことを言います。

センサーはカメラに光を取り込み映像にするものなので大きければ大きいほど画質は基本的に良くなります。
センサーサイズは名前の通り光を取り込むセンサーの大きさの事。

面積はマイクロフォーサーズはフルサイズのセンサーサイズの1/4、APS-Cも1/2とセンサーのサイズに違いがあります。

各メーカーごとのメーカーのセンサーサイズ
【フルサイズ】
SONY FEマウント、CANON Rマウント・EFマウント、Nikon Zマウント・Fマウント、Panasonic Lマウント
【APS-C】
SONY Eマウント、富士フィルム Xマウント、CANON EF-Sマウント、Nikon F DXマウント、ペンタックス Kマウント
【マイクロフォーサーズ】
Panasonic、Olympus

上記のように各メーカーごとに色々なセンサーサイズのカメラを出しています。自分のカメラのセンサーサイズがどれになるのかを確認して見ましょう。

センサーサイズによる焦点距離の違い

センサーサイズが違い事による影響が大きのが焦点距離です。よく雑誌に出てくる35㎜換算はフルサイズなのでフルサイズユーザーはそのままの数値を真似してください。

APS-Cユーザーは35㎜換算と書いてある場合は、同じ焦点距離にしようと思うと1.5倍して下さい(キヤノンは1.6倍)。
それで35㎜換算の場合の焦点距離になります。

マイクロフォーサーズは35㎜換算にする際は2倍にして下さい。

センサーサイズによるF値の違い

焦点距離と同じでセンサーサイズによる影響が出くのがF値による被写界深度(ボケの量)の違いです。

被写界深度の話をする前にF値で覚えて欲しいことが。
F値を語る上で1段という言葉を使いますが1段という値については1.4の倍数2の倍数を1段としして使っています。

上の図のように1段、2段となっています。

今の事を踏まえた上でセンサーサイズが違うことで被写界深度(ボケの量)どう変わるのかを話してい行きます。

APS-C機の場合はフルサイズと1段違います。なのでフルサイズでF値4.0の場合は2.8にすると同じ被写界深度となります。マイクロフォーサーズでF4.0の同じ場合も1段違うので今度は逆にF値が5.6で同じ被写界深度となります。

マイクロフォーサーズの場合はフルサイズとは2段違うのでフルサイズでF値4.0の場合は2.0が同じ被写界深度、APS-CでF4.0だとF2.8が同じ被写界深度です。

フルサイズの場合はAPS-C機でF4.0の場合はF5.6、マイクロフォーサーズでF4.0の場合はF8.0が同じ被写界深度となります。

フルサイズがボケやすいと言われるのは被写界深度が稼ぎやすいためです。

センサーサイズによるISO感度の違い

ISO感度は暗い場所で撮る際に重要な項目となっています。
数値が大きいほど暗い場所で撮影できますが、大きくすると画像に粗が目立つようになってきます。
センサーは光と取り込む場所なのでセンサーサイズが大きいほど大きな数値のISO感度にも耐えられるようになります。

またISO感度は同じセンサーサイズでもカメラによっても大きく変わるので、ISO感度の設定はあまり参考にしない方がいいです。

まとめ

フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズのセンサーサイズによる設定の違いについて話してきました。
同じ焦点距離の24㎜でもフルサイズは広角、APS-C機は35㎜換算の36㎜の準広角、マイクロフォーサーズは35㎜換算の48㎜の標準と画角が大きく異なります。
同様にF値についてもフルサイズのF5.6はAPS-C機のF4.0、マイクロフォーサーズのF2.8と同等の被写界深度となっています。

頑張って設定を真似てみていい写真を撮ろうとしてもあれ??という事がないように、自分の持っているセンサーサイズがどのサイズかを分かった上で違う場合は合わせた上で真似てみましょう。

では、また。

  • B!