皆さんこんにちは、伊吹です。
α7RⅢとE-M5markⅡの二台体制の私ですが、ふと富士フィルムってどうなんだろうと気になりました。そこで早速、東京ミッドタウンにある富士フィルムさん(現在は東京駅の近くにありまります)からX-T3を半日レンタルして鎌倉散策をしてきました。
(富士フィルムの機材レンタルは当日であれば大体の機材は無料という太っ腹なサービスです)
※中判や超望遠など高価な機材は有料です。
今回借りたのは富士フィルムのフラッグシップX-T3と標準大三元の16-55と56㎜F1.4APDのレンズ2本です。
私が僅か半日の間に感じたX-T3のいい点、微妙な点を挙げさせていただきます。
あくまで半日使った印象なんでその点ご留意下さい。
・JPEG撮って出しがかなりいい。今回撮った条件ではRAW現像と比較しても60~70%は大きく差異はない。写真によってはRAW現像した写真よりもクオリティが高かった。
・フィルムシミュレーションのアスティアの撮って出しが好き。
・RAWで弄った際のダイナミックレンジが想像以上に広い(α7RⅢ>X-T3>>>E-M5 mark2って印象です)
悪い点・合わなかった点
・ジョイスティックが形的に使いにくい。α7RⅢの方が断然使いやすいが、AF焦点の移動はジョイスティックではなくタッチパネルで行うと使いやすくなった。
・電池持ちが悪い。半日使った程度ですが、最終的にバッテリー残量が半分を下回っていた。α7RⅢではこの程度の使用ではもっと余裕はある印象。
・富士フィルムのメリットとしてフィルムシミュレーションで細かく設定を弄れるが、RAW現像になれていると撮影ごとに考えて撮る負担が合わなかった。
個人的に半日使った印象です。一番大きいのは富士の撮って出しがここまで綺麗で出るとは思っていなかった点。本当はレタッチしてやっぱりRAW現像が一番と言いたかったのが逆に富士から返り討ちにあってしまいました。
また、富士フィルムのカメラの特徴でフィルムシミュレーションの設定を細かく登録できます。鎌倉へ行くまでカスタム設定をいくつも登録していきましたが、上記に書いた理由で結局使いませんでした。富士フィルム使いのお二人の設定をカスタム登録して写真を撮ろうとしていたのですが。。。
富士フィルム公認?の美容師こと雨宮さん
フィルムシミュレーションのカスタム設定多数公開しているモアイさん
きっとこのカスタム設定を使いこなせば更に綺麗な撮って出しになるんだと思います。
早速、富士初心者の私が撮った写真を張っていきます。上が撮って出し、下がRAW現像した写真です。
個人的にRAW現像が勝ったと思ったもの
上の二つについてはどちらも明暗差が大きなシーンです。このケースはカスタム設定を行わないと、どうしてもRAW現像が優位となってしまったみたいです。そして2枚目の空の青さはいつもRAW現像で私がこだわっている部分なので、こちについては富士の撮って出しにも負けなかったと自負しています!
RAW現像と撮って出しの差が分からないもの
この3枚については見る人の好みによるとしか言えない気がしています。色合いや雰囲気で分かれるでしょう。正直、自分もどっちもいいんではと思っている写真たちです。強いて言わせてもらうRAW現像派の強がりとしては、RAWで撮っているからこそ1つの写真で2度おいしい思いが出来るのだと!ってことぐらいでしょうか…
撮って出しに負けたもの
この写真については自分のRAW現像スキルでは勝てないと思っています。こちらは雨宮さんかモアイさんのカスタム設定で撮らせてもらいました。ハマればRAW現像すら凌駕するフィルムシミュレーションのカスタム設定の力。富士ベースのJPEGに各個人の能力が加わるとここまで化けるのか、という1枚です。こちらのカスタム設定は何を使ったか残念ながら覚えていないんです。すみません(泣)
簡単な写真の作例は以上です。
今回富士フィルムのフラッグシップモデルを初めて使いましたが、簡単にきれいな写真を撮ってくれて少し腹立たしいと思う反面(不条理ですみません)、さすがフィルム時代からずっと色について研鑽してきたメーカーであると実感しました。単純なJPEG撮って出しについては今まで使ったSony、Olympus、富士フィルムの3社なら富士フィルムが1番でしょう。ある意味、RAW現像を行わない初心者向けのモデルやレンズを拡充すればもっとファンも増えると思うんですが。。。
もっとカメラを使いこなせれば基本撮って出し、気合を入れた際にRAW現像というスタンスもありな気がしています。
レンズラインナップ(24-105のズーム)や手振れ補正搭載のモデルが拡充された際は、メイン機という選択肢もありではと僅か半日の使用でも思わせてくれるほどのシステムでした。
正直ほかのメーカーにもこのJPEGの色合いを布教して欲しいです。
では、また。