写真初心者向け 撮影方法・現像方法

カメラの基本 初めてカメラ使う際知っておくべきこと

皆さんこんにちは、伊吹です。
カメラを買って初めて使ったり、初心者から一歩抜け出したいと思う人が知っておいた方がいいことをまとめました。

今からの内容を最低限頭に入れておかないと写真を撮り始めてもオートで撮ることになったり、イメージ通りの写真を撮れないケースが多くになるかもしれません。
始めは大変ですが最低限今回の内容だけは頭に入れまたほうが写真を楽しめます。
大体の写真の本やブログなどもこの基本を踏まえた内容になっています。

カメラ・写真の原則

写真は光を写し撮るものです。このことを頭に入れておくと色々と想像がしやすくなるので是非この点は頭に入れてください。
光をどの程度取り込むかで写真は変わってきます。

カーテンの閉まった大きな窓を想像してください。
光を取り込む方法は光を入れるカーテンを大きく開ける(絞りを開放する)カーテンを開け続ける(シャッター速度を遅くする)の二つです。
また光を取り込んだ光への感度をISO感度といいます。
この絞り(カーテンをどれくらい開けるか)とシャッター速度(カーテンを開ける時間)、ISO感度がカメラの基本になります。
この3つに絞って今回は話しています。

絞り・F値とは

絞りの値、絞り値をF値といいます。最初に例えた窓のカーテンを全て開けた状態を絞り開放といい、レンズの一番小さいF値となります。
※レンズによって絞り開放のF値は異なります。
F値が小さくなればなるほどボケやすくなり、光がたくさん入るようになるので暗いシーンの撮影が出来ます。
F値を小さくした撮影はポートレート室内暗いシーンなどで使います。
F値が大きくなればボケにくくなり全体的にハッキリとした写真になります。
レンズを絞った撮影は集合写真風景などで全体をハッキリと写すことを目的にF値を大きくします。

絞り開放の作例

α7RⅡ+LAOWA 100mm F2.8 2X Ultra Macro APO+ MC11 100 mm 1/1250 秒 f/2.8 ISO100

F値を開放の2.8で撮影し手前に花の前ボケを、奥もぼかした写真です。ボケを使うことで写真に奥行きを出すことが出来ます。

絞った作例

α7RⅢ + FE 24-105mm F4 G  56mm 1/125 秒  f/14 ISO100

風景で全体をカリッと出すためにしっかりF14まで絞って撮影した写真です。

α7RⅡ + 12-24F2.8GM 22 mm 20 秒 f/14 ISO800

F14まで絞った写真です。こちらは太陽や月やライトアップの電球などが写真に写る際絞るとこのようなウニのような光芒を出すことが出来ます。

シャッター速度とは

シャッター速度は最初に例えたカーテンを開けて光を取り込んでいる時間と思ってください。
シャッター速度が速いと手振れしにくくなり速く動くものを撮ることに適していて、遅いと光を多く取り込めるので夜景流し撮り露出間ズームするなど上級者っぽい写真を撮ることが出来ます。シャッター速度を落とすと手振れが発生して写真がまともに写らないことが多いので、シャッター速度を遅くする際は三脚を使うようにしましょう。

シャッター速度が早い作例

α7RⅢ + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM 300 mm 1/1600 秒 f/5.6 ISO200

ブルーインパルスの撮影で戦闘機なので高速で動くためシャッター速度を早くする必要がありました。1/1600秒で撮影しています。

シャッター速度が遅い作例

α7RⅢ+FE 24-105mm F4 G 27 mm 1/5 秒  f/13 ISO100

滝の撮影。滝はシャッター速度を落とすと白い糸みたいにすることが出来ます。1/5秒で手持ち撮影だったため、手振れしない範囲でシャッター速度を落としました。

α7RⅢ + 24-105F4G 105 mm 15 秒 f/13 ISO400

夜景撮影の際に露出間ズームを行いました。三脚を使いシャッター速度15秒のかなり遅いシャッター速度です。

ISO感度とは

上二つと違って想像しにくいですけど、ISO感度は低ければ低いほど写真の画質はいいです。
ISO感度を上げる場合は夜景や暗い室内など光が少ない環境でF値を小さくし、シャッター速度を早くしても撮影できない環境でISO感度を上げます。
主なISO感度を上げるシーンは手持ちでの夜景撮影、明るくない場所で動きもの(スポーツや動物)を撮る場合が上げられます。
低ければ画質がいいと言われていますが、ISO感度を上げなかったせいで手振れしたり暗くて何もわからない写真になっては元も子もないので必要ならドンドン上げましょう。

今販売中のカメラならおおよそマイクロフォーサーズならISO1600、フルサイズの2400万画素機はISO5000、フルサイズの4400万画素機はISO3200までなら上げても問題ないと感じています。使用したことないAPS-Cは恐らくISO2000~2500程度なら大丈夫なんでないでしょうか。
カメラやメーカーによっても異なるのであくまで目安です。

ISO感度を上げた作例

α9 + FE 200-600mm F5.6-6.3 G 600 mm 1/1000 秒 f/6.3 ISO6400

この写真は曇りの朝方日が昇り切ってない状況で飛ぶ鳥の撮影しました。シャッター速度は1/1000秒を出すためにISO感度を6400まで上げて、かつ絞り開放で撮りました。ISO6400でも画質的には問題ないレベルです。

まとめ

絞り・シャッター速度・ISO感度とカメラの基本で一番大事な機能を説明してきました。
初めてたばかりは中々撮影中に何をどうしていいか分からないと思います。
最初はF値を小さくすればボケるとか、動きものを撮る際はシャッター速度を早くすればいい暗い場所で撮るときはISO感度を上げる程度の認識で大丈夫です。
そのことが分かれば、ファインダーを覗いた時にもう少しぼかしたいと思ったとき、F値を小さくすれば上手にボケた写真が撮れるようになります。

頭の中で描いた写真が、思うように撮れるのは写真の醍醐味です。

始めたばかりは難しいと思いますが、そこを乗り越えたら写真はもっと楽しくなります。
では、また。

-写真初心者向け, 撮影方法・現像方法

© 2024 旅かめら Powered by AFFINGER5