みなさんこんにちは、伊吹です。
2024-2025の年末年始、念願だったヒマラヤトレッキングをするためにネパールへ行ってきました。ですが、その旅の途中で思いもよらぬトラブルに見舞われ、予定していた行程が大きく崩れることに。
今回は「こんなこともあるんやで!」ということで、あまり見かけないレアなトラブル体験ですがまとめてみました。同じような状況に遭遇する人は少ないかもしれませんが、万が一に備える参考になれば嬉しいです。
【トラブル】ヒマラヤで子猫に甘噛みされた!?
結論から言うと、ヒマラヤトレッキングの最中に子猫に甘噛みされました。
「え、そんなことで?」と思われるかもしれませんが、ネパールは日本と違って狂犬病が根絶されていない国。つまり、動物に噛まれると狂犬病のリスクが発生します。
しかもこの病気、一度発症すれば致死率はほぼ100%。ただし、発症までに時間があるため、その間にワクチンを複数回接種して免疫をつけるというのが基本的な治療法です。
更に厄介なことに狂犬病って発症するまで自分が感染しているか一切調べようもなく、発症したら死ぬという鬼畜仕様なウイルス。
詳しくはこちら:国立国際医療研究センター病院「狂犬病の予防について」
狂犬病の治療は時間との勝負
狂犬病対策としては、噛まれてから24時間以内のワクチン接種が推奨されています。その後も3日後、7日後、14日後、28日後とスケジュール通りに接種が必要です。
私が甘噛みされたのは、4日間のトレッキングの初日。当初は「終わってからでいいかな」と軽く考えていましたが、夜に山小屋で調べてみると極力早く初回接種、「24時間以内が重要」と判明。
「ネコがウイルスを持っていないかもしれない」「せっかくの9連休がパーになるかも」と悩みに悩み、ツアー会社に相談の電話を入れることに。
その回答は:
- ワクチンを打つならポカラまで下山する必要がある
- 甘噛み程度なので大丈夫かもしれないが、リスクの有無は断言できない
熟考の末、旧日本海軍・木村昌福提督の名言「帰ろう、帰ればまた来られるから」に心を動かされ、トレッキングを中断して下山を決意しました。
翌朝、ガイドとツアー会社が協力して、地元民しか知らないルートで最短下山ルートを確保。手配してもらった車でポカラまで向かい、無事24時間以内にワクチンを接種することができました。
ただし、ここにも落とし穴が。 海外旅行保険を使うには、保険対応に慣れた海外旅行者向け病院を選ばなければならず、現地の一般病院では申請に必要な書類が揃わないケースもあるらしいです。日本帰国後もワクチン接種が続き、対応できる病院が限られているため通院も大変でした。
日本語の通じる代理店のありがたみ
今回の旅は私にとって初めての単独海外旅行。そのため、安全策として日本人が運営する現地代理店を利用し、ガイドも日本語が話せる方を手配してもらっていました。
英語が話せない私にとって、これは本当に助けられる選択でした。
- 下山ルートの選定と調整
- 下山後の移動手段の手配
- 保険対応病院の案内
これらすべてを迅速に対応してもらえたおかげで、焦らずに最善の選択ができたと心から思っています。
さらに、行けなくなった目的地に代わるスポットの提案や移動手段の手配までしてもらい、最終的にはヒマラヤの美しい山々を眺めるトレッキングも楽しむことができました。
おわりに:ワクチンの重要性と備えの大切さ
このトラブルはとても稀なケースかもしれませんが、だからこそ「こういうこともある」と知ってもらえたらと思います。
実際、ネコがいたので写真を撮ろうとしました。ネコの動きが早くて反応できず、追い払おうと手を払ったところネコ的には逆に「遊んでくれる!」と勘違いされたようで指先を甘噛みされてしまいました。
動物には気を付けようとは思ってましたが、相手が小さいネコで警戒心が緩んでしまった感があります。犬だと威圧感あるからそこまで近寄らずにいたんですが。。。
海外旅行前のワクチン接種は保険適用外で費用も高くつきますが、すぐに病院に行けない場所に行く予定があるなら、事前接種を検討する価値は大いにあります。
この記事を通じて、狂犬病の対応含めて海外の僻地での治療がいかに大変か、そして日本に帰ってからもフォローが必要であることが伝われば嬉しいです。
ネパールでの実際のトレッキング旅の様子については、また別の記事でまとめたいと思います。
最後に今回の犯ネコの写真を貼っておきます(笑)
では、また!
コメント