皆さんこんにちは、伊吹です。
今回は望遠レンズで風景写真を撮ることの良さについて話していきたいです。
多くの人は望遠レンズで風景写真?と疑問に思うのではないでしょうか。風景写真は広角~標準レンズで撮ってる方が大半で自分も最近まで広角~標準をメインで使っていました。
最近は風景写真を撮影する際は山に登る時以外は望遠レンズを持ち歩いています。
山はどうしても機材の重量が重くなる望遠レンズと相性が非常に悪いので諦めています。
目次
望遠レンズの特徴
遠くのものを拡大する
望遠レンズの一番のメリットがこれです。遠くのものを大きく映すことが出来ます。野生動物やスポーツ撮影の際の大きな用途です。
圧縮効果
風景撮影のためにはこの圧縮効果を多用します。望遠レンズを使った圧縮効果は本来は近くにあるもの、遠くにあるものが望遠レンズを使うことにより遠近感がなくなりお互いが近くにあるように感じる事です。
ボケる
望遠レンズが風景写真に向くと思えるのがボケるレンズであるという事。標準レンズと同じ絞り値であったとしても焦点距離が長い方がボケます。圧縮効果と一緒に使えば非常に効果的に質の高い写真にすることができます。
風景写真での望遠レンズの使い方
美しい部分だけを切り取る
望遠レンズで風景を撮る場合は基本的にこれが目的な人が多いと思います。
風景で美しい景色に出会っても広角レンズで写せるすべてが完璧に綺麗かといわれると、そうでないケースが多いはずです。
そんな時は本当に綺麗な部分だけを切り取って写真にしてしまう。
これが一番風景撮影で使われる望遠レンズの使われ方だと思います。
作例の上の写真も晩秋の山で山頂付近には雪化粧をして中腹は紅葉が残っておりその美しい部分だけを切り取った一枚です。
平坦な広大な景色を圧縮効果を利用する
広大な景色は目で見ると非常に感動しますが、写真に撮ろうとすると
平坦で広大な景色はいまいちな1枚になりがち。
圧縮効果をかけたら近くのものと遠くのものを引き寄せてくれるので、広大な風景にも望遠レンズを使うことで思った雰囲気に近い風景を写真に収めることができます。
上の作例の写真は草原に馬がいて奥に斜里岳があるのですが、通常の焦点距離で撮影すると山が小さくなりすぎます。望遠レンズの圧縮効果を使うことで馬と山の間隔を圧縮した一枚です。
馬はいませんがこちらは近くで59㎜で撮った写真です。59㎜だと山が小さくなってインパクトもなくなってしまいます。
ボケ活用する
ボケを活かす写真は通常は単焦点などのF値が暗いレンズを考えると思いますが、望遠レンズだと35㎜換算で200mmを超えてくると標準域のF4.0などよりもかなりボケるようになってきます。
なので前ボケなど入れた写真を望遠レンズで撮ると圧縮効果と合わさりいい写真が撮れるようになります。
上の作例もF5.6ですが400㎜も超望遠という事もあり河津桜が綺麗な前ボケになってくれています。
風景写真での望遠レンズの泣き所
陽炎などに気を付ける
望遠レンズで望遠レンズを撮る際の泣き所については、陽炎などの空気の霞などの影響を大きく受ける点です。
広大な景色を望遠で圧縮効果を書けることで綺麗な景色にまとめることが出来る望遠レンズですが、初夏や夏場など陽炎などが発生してしまうと望遠で拡大する特性上、空気の揺らぎを写真に載せてしまいます。
望遠レンズを風景写真で使う際は陽炎などが出ていないか確認してから使用しましょう。
ボケ過ぎる
望遠レンズは被写界深度が浅いのでボケやすいですが、風景写真は撮影シーンによっては絞る必要があるので、F16くらいまで絞る場合は明け方や日の沈んた後などは絞ったせいでシャッター速度が稼げないことが出て来ます。
ボケ過ぎるのを避けるために絞ると三脚などがないと厳しくなることがあるので注意してください。
まとめ
望遠レンズを風景写真で使用する際のポイントについて書いてきました。
望遠レンズを風景で撮るって中々慣れない人はピンとこない人が多いと思いますが、広角・標準では表現できない景色を撮影できるようになります。
圧縮効果と浅い被写界深度を活かした写真を撮れるようになればこれまでの写真と違った写真が撮れるようになるはず。
重いのが難点ですが、望遠レンズを使いこなして下さい!!
では、また。