皆さんこんにちは、伊吹です。
久しぶりに富士フィルムのレンタルサービスを利用して、7/1に値段改定を行い約15万円程価格が下がったGFX50Rを試してきました。
試した場所は前回同様鎌倉です。
今回利用したのは中判ミラーレスカメラで一番お安いGFX50R、なんとそのお値段40万円弱!!
そして使ったレンズはFUJINON GF32-64mmF4 R LM WR(35㎜換算25-51㎜)の26万円のレンズ。
合計66万円近いカメラとレンズがセットで1日3,000円で借りれるって凄いですよね。
そんなこんなでフルサイズを超えるラージフォーマットの「中判カメラ」を半日試しに使ってみてレビューとまではいきませんが感じたことをまとめました。
目次
GFX50Rのいい点・悪い点
何度も家電量販店で触っていましたが半日使ってみて改めて感じたいい点、悪い点です。
〇クラッシクネガが最高過ぎる。
〇グリップがないが元々ボディの厚さが厚いので意外と持ちやすい
〇32-64を付けて使うとAF速度も遅くなく普通
(家電量販店で着けられてた単焦点レンズだとAFは遅かった印象あり)
〇富士だから撮って出しで綺麗な写真が簡単に撮れる。
●中判カメラとしてはコンパクトだけどα7と比べたら大きすぎる。
●電池持ちが悪い。半日使ったらほぼ電池がなくなった。
●風景写真だと被写界深度が浅いため絞るとシャッター速度が落ちるのでISO感度を上げる場面が多かった。
●ファインダーが左上についているため縦写真を撮るときに撮りにくい。
●ズームレンズでF4なのに2倍ズームとズームレンジが短い。
上に書いたことがGFX50Rを半日使って感じたことです。中判のメリットを堪能したというか富士フィルムの良さを再認識できたという感じでした。
一番残念だったのが手振れ補正がついていないので少し暗いところで絞るとISOを3200とかに上げないといけない場面が頻発したこと。絞って風景撮るなら三脚がないと厳しいカメラな印象で自分の撮影スタイルには合わなって感じました。
フルサイズと比べた中判のRAWデータ印象
写真を撮ってカメラの画面で見る範囲での撮って出しの写真は今使っているフルサイズのα7RⅢと正直あんまり変わらないかなって印象でした。帰ってRAWファイルをlightroomに取り込んでみるとその印象はかなり変わりました。
高感度耐性
いい点、悪い点の悪い点で風景写真を撮ってISOを強制的に上げる必要があったと書いたISO3200まで上げる必要があったのが下の写真です。
RAWは何も弄ってない素の状態です。
上の写真を一部分だけ拡大して露出を+1.0にしたものが下の写真。
ノイズ軽減は一切していないのにあまりノイズが出てません。フルサイズの高画素機だと流石にISO3200だとノイズ処理はする必要あるんですが、この辺りは流石に中判といった感じです。
ダイナミックレンジ
RAW現像をして高感度と共に感じたダイナミックレンジの粘り強さ。これに関しては明確に写真で示せずに普段のRAW現像時との体感的な差になるんですが、白トビや黒つぶれする手前の段階でかなり粘ってくれてフルサイズよりも色調や微妙な色合いの表現に強みを感じました。これといって示せないのが悔しいですが。
流石にラージフォーマットなだけはあるって感じのダイナミックレンジですね。
私がGFX50Rを買わない理由
今回実際使用してみて、更にRAWを弄ってみてGFX50Rを買うかと言われたら私は買わないです。
大きな理由は上で上げた悪い点に集約されています。一番大きいのは手振れ補正がついていないこと。また、レンズが大きいわりにズームレンジが非常に狭い。この2つのデメリットが自分が写真を撮る上では大きくラージフォーマットの恩恵よりも優先されると今回使ってみて分かりました。
かなり真面目にGFX50Rの購入を考えてましたが半日使ってみることで色々と感じることがありました。GFX50Rは中判カメラで一番安いとはいえフルサイズのハイエンドモデル以上の価格のカメラです。購入を検討していて東京や大阪の富士フィルムに行ける方は一回はしっかりと触って撮影して、レタッチも行った上で買うことを強くおススメします。
出てくる写真自体は非常にいい絵が撮れますが、このカメラは合う人と合わない人で大きく分かれるカメラな印象がします。
最後にGFX50RとFUJINON GF32-64mmF4 R LM WRで撮った作例を下に載せておきます。
では、また。